エストニア旅行まとめ 2012/8
北欧4か国旅行15泊17日の15日目、8月22日。エストニア。
北欧旅行まとめは別で記載。
エストニアはフィンランド(ヘルシンキ)から日帰りで訪問。旅行前に綿密に計画していたわけではなく、エストニア・ヘルシンキ間のフェリーがある事をヘルシンキのホテルで知り現地で決定。ヘルシンキの港から、スウェーデンのストックホルム、ドイツのトラーヴェミュンデ、エストニアの首都タリンへ渡航することが可能らしい。
エストニア概要について記載。エストニア共和国(Eesti Vabariik)、通称エストニアはバルト三国のひとつで欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、経済協力開発機構(OECD)の加盟国。首都タリンはエストニア最大の都市であり、世界遺産に登録されたタリン歴史地区を背景に観光業が発達。
公用語はエストニア語だが、ドイツ語、英語、スウェーデン語が比較的よく通じるとのこと。実際英語のみで問題なく観光することが出来た。通貨は2010年まではクローン (kroon) 、2011年1月1日からはユーロ。両替不要のありがたさ。
ヘルシンキからタリンまでは85km。Tallink SiljaやViking Line、Eckerö Lineなどいくつかの船会社が毎日数便運航している。悪天候での運休の場合、振替輸送が会社間でも発生するらしい。船会社の中で一番高速だったLinda Line(下記)の運行するフェリーを選択。片道1時間半程度でタリンまで渡る事が出来る。運賃は往復で25ユーロ程度。日本の旅行サイトから事前予約だけどマージンが入り高値になる。
www.ferryto.com
ヘルシンキ港には6ヵ所の旅客ターミナルがあり、 Linda Lineはマカシーニ・ターミナル(Makasiiniterminaali)を使用している。マカシーニ・ターミナルはヘルシンキ中央駅からは約1.5km、徒歩だと20分弱。ヘルシンキ港のwebsiteは以下。
https://www.portofhelsinki.fi/en?q=helsingin-satama/webkamerat/makasiiniterminaali
道中にマーケット広場(Market Square、Kauppatori)があり、パンなどの食料やハンドメイドの品など、様々なものが売っている。観光客だけではなく現地のひとが多く買い物に来ている印象であり、価格も安い気がした。お店はそれぞれオレンジ色のテントを使用していて統一感のある見た目。現地のひとがマリメッコの布で作ったバッグや、シナモンロールなどを購入。マーケットのwebsiteは以下。
マーケット広場での買い物後、マカシーニ・ターミナルに到着。ターミナルはいくつかの船会社が共同で使用しており、空港のように電光掲示板でLinda Lineの使用しているカウンターが示されている。キオスクのような軽食販売の場所などもある。ターミナルを特に問題なく通過しフェリーに搭乗。
フェリーは自由席であり、ボックス席が多い。8月という観光シーズンではあったけど満席になる混み具合ではなかった。フェリー内でも軽食を販売している。飲食自由のため、持ち込んだパンなどを食べながら約1時間半の船旅。外観の写真を見ても分かるように、大きくないフェリーのために多少は揺れるが、乗り物酔いをそれなりにしやすい体質でも酔いはしなかった。
タリンに到着し、市街に向かうとまず見えてくるのが「ふとっちょマルガレータ」というかわいらしい愛称のつけられた砲塔。現在は海洋博物館になっている。タリン港から海洋博物館までは約1.2km、15分。
最初に訪れたのが聖オレフ教会(Oleviste kirik)。オレフという巨人が造ったという言われてる。この教会は内部の見学だけでなく、2ユーロで塔に登る事が出来る。
教会自体12世紀に建てられており、塔先端までも年期入った道を進んでいく。内部も塔周りも修繕はされているけども、すれ違うのが怖い狭さ。
塔は123.8mとタリンで一番高く、登るとユネスコ世界遺産に登録されているタリンの旧市街を一望出来る。旧市街は、古き良きヨーロッパを想像した時に思い出すような教会や要塞などの中世の建物や石造りの住居が保存状態良くそのまま残り、路地も石畳で出来ている。チェコのプラハやスウェーデンの旧市街がとても好きだけど、エストニアのこの街並みも大好きだった。
その後向かったのはアレクサンドル・ネフスキー聖堂。
この聖堂は帝政ロシア時代の1901年に建てられたロシア正教の教会であり、「クープ」や「クーポラ」と呼ばれる玉ねぎのような形の屋根が特徴的。エストニアがロシアに近い事や支配されていた歴史を思い出させる。
次に向かったのは市内を見下ろす高台に建っているトームペア城(Castrum Danorum、Toompea)。かつてこの地方を治める領主の居館だった所。城の原型は13世紀に造られたが、現在残っているのは19世紀に建て直されたもの。現在はエストニア国会議事堂として使用されている。
城の一角にある「のっぽのヘルマン」(Pikk Hermann)と呼ばれる高さ45.6mの塔だけが15世紀に建てられたままの姿で残っている。のっぽのヘルマンには、歴史上エストニアを支配した外国勢力により様々な旗が掲げられたけど、観光時はもちろんエストニアの国旗が掲げられており、独立したエストニア共和国の象徴的存在。
トームペア城の周りは芝が綺麗に整えられている公園で、聖歌隊が歌っていたり、アーチェリーのイベントが開催されていた。
公園近くにはエストニア独立戦争(Eesti vabadussoda)戦勝記念碑や聖ヨハネ教会(Jaan Seegi Church)という黄色い教会がある。その近くには在エストニア日本国大使館があったり、大使館も集まっている。
最後に向かったのはラエコヤ広場と旧市庁舎(Raekoda)。ラエコヤ広場は中世には多くの商人が訪れた場所であり、現在は観光客向けのお土産の屋台や、カフェやレストランが集まる場となっている。旧市庁舎は広場の一角にあるゴシック様式の建物。13世紀に建造された建物であり、塔や内部の見学も出来る。
観光を終えて帰りのフェリー。タリン側のフェリー乗り場はそんなに大きくないけど、Linda Line専用の待合室だった。
物価について、市街中心部から少し離れるだけで価格が下がったから、中心部は高くはないけどきっと観光地価格。半日で回れるような小さい街だから少し歩くだけで現地のひとが生活するような場所に踏み入れている感じがする。行かなかったけどタリン駅も旧市街の近くにあったり、バス網も発達していた。
タリンは世界遺産で観光業が発達していて英語は通じるけど、公用語はエストニア語で、周りで飛び交う言語も英語でないことが多かった。言語含め生活すると大変かもしれないけど、やっぱりヨーロッパの旧市街は好みでずっといたい場所だった。
旧市街の街並みを歩くのが楽しくてタリン市街中心だけでなく外れにも足を延ばしたから、追加の写真を別でまとめるかも。
デンマーク、 スウェーデン、 フィンランド期間についても別で記載予定。
おわり。